千葉県で、金属スクラップヤード等規制条例が令和6年4月1日から施行されました。
この条例は、既存事業者に対しても許可の取得を義務付けています。
千葉県内には、金属スクラップヤードが全国最多で300以上あるそうです。
金属ヤードは皆さんも見たことがあると思いますが、
金属やプラスチックなどのスクラップを保管している置き場です。
高い鉄板で施設は囲われていることが多いのですが、
火災発生のニュースなどを聞いたことがあると思います。
また周辺住民は、騒音や振動、悪臭、油の流出などの苦情が寄せられることも多いです。
そのため千葉県では「金属スクラップヤード等規制条例」
(千葉県特定再生資源屋外保管業の規制に関する条例)が成立しました。
https://www.pref.chiba.lg.jp/yard/scrapyard/scrap-jyourei.html
下記のスクラップを扱っている事業者は対象になります。
特定再生資源
ア 使用を終了し、収集された金属又はプラスチックが使用されている製品
イ 製品の製造や加工等の過程で生じた金属又はプラスチックの端材等
※廃棄物、有害使用済機器等を除く。
特定再生資源屋外保管業
屋外において、重機等を使用して特定再生資源の保管等をする事業
特定再生資源屋外保管事業場
特定再生資源屋外保管業の用に供する事業場
保管物
事業場で保管される特定再生資源
新規に開設する場合だけではなく、
既存の事業場も2025年3月末までに許可を取得することが必要なことに注意ください。
保管物ごとの囲いの設置、油分離装置や排水溝等の設置などが定められています。
申請には事前に住民説明会も義務付けられています。
ヤードによっては適正化に設備投資がかかり大きな負担になりますが、
周辺環境にも多大な影響を及ぼすこともあって、当然の流れであったともいえます。
該当するヤードがある場合は、
事前に県庁と協議をしては早めの準備をおすすめします。